何時の頃からか日本に『レンガ』が出始め、明治の時代は「煉化」、「煉化石」と書きました。 お隣の国中国では「磚」<セン>と読みます。もともと「レンガ」はヨーロッパが発祥の地と 考えられますが、ちなみに英語では「Brick」と書いて「ブリック」と読みます。 我社のドメインもこれに基づいたものです。
現在日本語では「煉瓦」と書いて「れんが」と読みます。
寸法は現在では210×100×60(mm)ですが、明治の頃は225×110×55(mm)でした。 職人さんが右利きの人ならば左手で煉瓦を持ち、右手でモルタルを扱うコテを持ちますが、 その左手で持ちやすい大きさが現在の寸法なのです。 外国では体の大きな西洋人の手に合わせた比較的大きな煉瓦が多い様です。
粘土は元来土色ですが、粘土の中に鉄分が含まれ、酸化焼成で煉瓦が赤くなります。 薬を混入したり、塗ったりしていません。 700℃位まではまだ土色、800℃で色が付だし、900℃を越えるとオレンジ色の素焼状態になり、 1000〜1100℃で鮮やかな赤に焼き上がります。 還元焼成(酸欠状態)では、黒っぽく焼き上がり、焼きすぎ煉瓦といいます。
  煉瓦は建物の堀や花壇の様に高く積んだり低く積むことが可能です。 その施工方法には忘れてはならない約束事があります。 煉瓦と煉瓦をくっつける接着面(つなぎ面)を目地と言いますが、縦方向の目地が まっすぐに通ってはいけないという約束事なのです。 つまり縦目地の真上には別の一個の煉瓦が乗っていなければならないのです。 煉瓦は積むだけでなく、庭や舗道に敷きつめたり、部屋の中のオーディオ機器や 家具の台としても最適です。

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